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賃金、人事制度講座

新制度移行時の格付けをどうするかPart1(4)

新しい人事等級への移行を機械的にやれない理由はもうひとつあります。

それは、旧制度における等級運用です。

これは賃金に直接からむ問題です。

そして、人事等級制度、特に職能等級制度においてはこの運用の問題が実に多く見られます。

すなわち、運用が年功的になってしまっているという問題です。

年功序列がただちに問題だと言っているわけではありません。

会社の人事ポリシーが年功序列なら、それでも宜しいわけです。
（それが今後も問題ないかどうかは別問題ですが）。

問題は、能力で格付けすると言っておきながら、実際は年功になっているということなのです。

こうなってしまった理由はいろいろありますが（それはまた別の機会に）、その状態をそのまま引きずるわけにはいきません。

もちろん、新しい制度も年功をベースにするということなら、話は別ですが。

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