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賃金、人事制度講座

賃金表、昇給制度の作り方の実際Part3(2)

昇給カーブの３つめ、「ゾーン型」をご説明します。

これは会社の賃金に対するメッセージが色濃く現れた昇給方式です。

ゾーン型では、等級内の賃金を３つのゾーンに区切ります。

そして、ゾーンごとに昇給号数を設定します。

たとえば、次のように。

３等級

・ゾーン３：300,000円〜350,000円
　評価A:1号、評価B:0号、評価C:-1号
　
・ゾーン２：250,000円〜300,000円
　評価A:2号、評価B:1号、評価C:0号
　
・ゾーン１：200,000円〜250,000円
　評価A:3号、評価B:2号、評価C:1号
　

この場合、会社が考える標準ゾーンは、ゾーン２ということになります。

そこに到達していないゾーン１の社員は、比較的早いスピードでゾーン２に達します。

一方、ゾーン３に入った社員は、最高の評価を取らない限り賃金は上がらず、評価によっては下がります。

このゾーンで高い評価を取り続けるということは、基本的に想定していません。
そのような人は上位等級に昇格するからです。

ただ、移行時の格付けの関係や、中途入社時の格付けの関係で、そのようなことも起こり得ます。
いわば、「イレギュラーゾーン」です。

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