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賃金、人事制度講座

基本コンセプト〜あるべき姿を固めていくには(2)

人事制度構築は、基本コンセプト固めから始まります。

ここを簡単に済ませてしまうか、やらないまま制度設計に入ってしまうことが少なくありませんが、やるべきではありません。

制度が出来上がってきた段階で齟齬が生じてきます。間違いなく。

この段階にきて初めて新人事制度と真剣に向き合うような状況です。


そうならないためにも、基本コンセプトはしっかり議論して詰めていくようにします。

そして、「○○案のメリット・デメリット、□□案のメリット・デメリット」を洗い出して検討を重ねます。

たとえば、人事評価要素をどうするか、とか、等級段階数をどうするか、など。

したがって、コンセプトとはいえ、ある程度具体性を帯びたものになります。

そうでないと議論ができません。

否、不可能ではない。「会社に貢献した人に報いる賃金にしよう」といった議論はできます。

しかしこれは、スローガンをどうするか議論しているにすぎません。

このようなやり取りをして、人事制度づくりを議論したような気分になってしまうことが往々にしてありますが、これは事実上何もしていないに等しいのです。

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